『安珍清姫』
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和歌山県、熊野の地。
若く、清らかな出で立ちの修行僧『安珍』は熊野にある神社を参詣する
ため毎年この地に足を運んでいました。
その途中、身を休める場所として庄司清重の家を宿に。
その宿の娘『清姫』は安珍に対して好意を抱き、ある年その胸にしまっておいた想いを打ち明けるのです…。
安珍は答えます。
「私は修行中の身、熊野から戻ったらもう一度ここを訪ねます。それまで…」と。
旅立ってから一向に戻らない安珍…。
安珍の言葉を疑い、嘘を付き逃げたことを知り、居ても立ってもいれなくなった清姫。
一心不乱に飛び出し、安珍の足跡を追いかけます。
…“安珍!”
その鬼女のような狂騒で追いかけてくる清姫に驚き、ひたすら逃げ回る安珍。
『こんなに想っているのにあなたはどうしてそこまで逃げるのか…』
『どうして伝わらないのか…』
皮肉にも追いかける清姫の想いはその姿を次第に蛇体へと変えていってしまいます。
…逃げ込んだ道成寺の鐘の中に身を隠す安珍。
…抑えきれない想いを邪の心に変えどこまでも追いかける清姫。
鐘の隙間からこぼれたわらじの紐を見つけた清姫はその想いを燃え上がる炎に変え、鐘ごと焼き尽くしてしまったのです。
その身も心もぼろぼろになってしまった大蛇はその姿のまま自ら水の中に身を投げ、安珍の後を追いかけました。
追う追われるの二人の運命は最後まで並んで歩むことなく、ともにこの世を去った『安珍』と『清姫』
この物語がスカジャンへと形を変え、今ここに始まります。
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